私達は、昨夜晩く箱根のホテルへ着いた。

今朝咲いた、桔梗一輪
今朝咲いた、桔梗一輪

 先日から注目していた桔梗の蕾。今朝、花が咲いてくれていました。今年、最後の桔梗一輪。

 きょうは、テープ起こしを手がけました。パソコンの椅子の高さを調節したりして、長丁場に備えます。あまり、長時間は、やりたくないし、地味すぎる仕事です。しかし、ひたすらただこなすだけ。

 こうした仕事をしていると、日本の文学が読みたくなります。

 きょうは、永井龍男の「蜜柑」。

 

(私達は、昨夜晩く箱根のホテルへ着いた。)

 という一行ではじまる短篇です。

 この小説を、これまでに、もう何度読んだことでしょう。永井龍男の本はたくさん揃えているのに(最近『雑文集 縁先の風』を購入)、他の小説や随筆を読まないで、こればっかり読んでいるような気がする。これは『一個その他』のなかに収録されています。講談社の文芸文庫にも収録されていますが、文藝春秋の函入りのほうで読みます。精興社の活字に魅せられているわたし。