「還暦の鯉」という詩。

 昨日の朝日新聞(夕刊)「あるきだす言葉たち」の欄に「還暦の鯉」という詩を載せていただきました。

 このタイトルは、井伏鱒二の随筆の題名から考えたものです。

 不思議なことに、この随筆を読んでいると、本のなかから、さかなのにおいがしてきました。同時に、かつて、新聞に印刷されている薔薇の花をみていて、甘い薔薇のかおりがしたことも思い出し、一気に書き上げることができました。

 書き上げて、幸せな気持ちになりました。詩を書くって、気持ちがいいことなのだと思います。